医師
医師と対等に話をできるのは医師になります。
同科の医師、他科の医師、先輩医師、後輩医師、他院の医師いろいろです。
お互い踏み越えてはならない領域もありいろいろすれ違いも起こるものです。
ここでは自分が体験したことを紹介していきます。
「お前なんかあったら責任とれんのか?」
大学勤務時代に当直していた時のお話です。
患者さんを診察したうえで手術が必須の状態でした。
手術が決定されると上級医、麻酔科医、手術室看護師にそれぞれ連絡して病状と何をするのかをざっくり説明します。
その中で麻酔科がわりと困ることが多いです。
患者さんの既往歴で重いものもあり、容体も悪いこともあり術中死亡の可能性もなくはないといった状況でした。
そのことをお伝えしたところ
「お前なんかあったら責任とれんのか?」
との返答。今考えても何を思ってこんなこと言ったのかがよくわからないです。
治療としては全く間違っていないし、手術しなければ悪化することは間違いなし。
医師一人で責任を取る必要なんてなく、少なくとも麻酔科医のせいにするなんてことはありえません。
いまであれば返答できるのですが当時の経験浅かった私は涙目で終わってしまいました。
そのあともう一度お願いし手術してその方は問題なく改善し退院しました。
手術は外科だけでは成り立ちませんし、もちろん麻酔科だけでも成り立ちません。
どっちが上だとか下だとかはないのですが勘違いしている方が多いです。多いのは外科医が上だと思っている人ですかね。
他科の先生は専門が違うのでいくら若手の先生であろうとある程度敬うべきかと考えております。
そんなことを考えさせられた反面教師的な医師でした。
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