病気ひとつしたことないのに

ご家族
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これは救急外来でのお話

急な症状で来院され入院による治療が必要な状態。

病気ひとつしたことないのに

症例

検査結果から入院して治療が必要になります。

わかりました。

いろいろリスクが高く悪化した場合は死に至る可能性もあります。

そんな。。

いままで病気ひとつしたことなかったのに

長年健康だった方が突然大きな病気になると、受け入れるのは簡単ではありません。

でも、医師としてはこの“言葉の裏側”にいつも心が引っかかります。

長年、大きな病気もせずに元気で過ごされていた方が突然の入院や重い診断を受ける──

それはご本人にもご家族にも衝撃的なことだと思います。

「そんなはずはない」「なんで急に?」という気持ちは当然です。

私たち医療者も、その気持ちにはしっかり共感しています。

ただ、医学的には「ある日突然」に見える病気も、実は長年かけて少しずつ進行していることが多いです。

動脈硬化、糖尿病、がん…。これらは10年単位で進んでいることも珍しくありません。

痛みもなく、見た目も変わらず、健康に見えていたとしても、

体の中では静かに変化が起こっていたのかもしれません。

また病気のなかには予兆はなく突然というものもあります。全てが予防できるわけではないのです。

解決策

  • 健康診断・人間ドックを受ける
  • クリニックを受診する
  • いつかは病気になるかもしれない可能性を考える
  • 未来に目を向ける
健康診断・人間ドックを受ける

まずは健康診断・人間ドックなどを年に1回は受けるようにしましょう。

検査をしないと分からないこともたくさんあります。

特に病気の原因となるような生活習慣病などは症状がでたときには手遅れになっていることもあります。

年1回受けていれば未然に防げる多くの病気があります。

1年に1回、数十分の検査が、数年後のあなたを救うかもしれません。

「異常なし」ならそれでOK。

もし何かあっても、早く見つけた方が治療も軽く、元の生活に戻りやすいんです。

クリニックを受診する

そして異常が指摘されたときにはいきなり大きな病院に行く必要はありません。

クリニックで相談してください。

また「ちょっと気になる」「最近調子が悪いかも

そう思ったら、近くのクリニックで相談することが第一歩です。

もっと精密検査を行った方がよいと感じたときには大病院を紹介させていただきます。

いつかは病気になる可能性があることを考えておく

体が変わるスピードは思ったより早く、ある日突然変化が現れることも

大切なのは、「元気なうちに準備しておくこと」。

それが、将来の自分を助けてくれます。

たとえば車でも、何年も乗っていればメンテナンスが必要になります。

人の体も同じです。健康を守るためには「点検」と「備え」が欠かせません。

未来に目を向ける

残念ながら起こってしなったことをいつまでも後悔し、治療に支障を与えても仕方ないです。

これからの治療、そのあとの生活に目を向けましょう。

病気のときは、誰だって不安になります。

「迷惑かけたくない」と思っても、一人で背負わず、頼れる人に頼ることも“治療”の一部です。

気になること、不安なことは何でも話してください。

私たちそして家族はそのためにいます。

まとめ

「今は元気だから」と思わず、定期的な健康診断や、気になるときの早めの受診がとても大切です。

ご本人だけでなく、ご家族も、日頃から少しだけ健康に目を向けておいていただけたらと思います。

もし、これから治療が必要になったとしても大丈夫。

一緒に歩んでいきましょう。あなたも、家族も、医療者も、みんなチームです。

それではお大事にどうぞ。

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