「予約の意味あるんですか」外来の待ち時間が長い。待ち時間2時間を改善できる方法

患者さん
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こんにちわ。わさび大福です。好きなお酒は日本酒。

でも最近あんまり飲めないです。

これは大学病院時代。

外来をやっていた時のお話。

誰でも経験のある病院での長い待ち時間。

診療時間は短いのになんでこんなことになるのか。

そして人によっては短くする方法もあります。

予約の意味あるんですか

症例

それではお大事にどうぞ。

ありがとうございました。

お次の〇〇さんどうぞー。

やっとですか。

すいません。お待たせしました。

2時間も待ちました。予約の意味あるんですか?

外来ではよく見られる光景です。

診療時間は3分程度なのに2時間待ち。疲れてしまいますよね。

文句の一つでも言いたくなりますよね。医師がさぼっているのではなかろうか。

医師も一生懸命やっています

R5年 厚生省より受領行動調査の概要というものがあります。

すべての病院で合わせると待ち時間1時間以上が22.2%となっています。

しかし特定機能病院だけで見ていくと30%、となります。

約3人に一人の方は1時間以上待ちになります。

申し訳ない気持ちはたくさんあります。

でも医師としてはどうしようもできないのです。

なぜなら医師としてもさぼっているわけではなく必死でやっているから。

  • 休憩はトイレ休憩のみ。
  • お昼ご飯休憩なんてない。
  • タバコ休憩なんていきません。
  • 外来の合間に救急車での搬送を対応しています。
  • 病棟での仕事もこなしています。

外来の日は終わるころにはへろへろになります。

どうすればいいんですかね。予約の数が多いのが問題なのはわかってはいるのですがこの人数を診ないと次の週にしわ寄せがきてしまうんです。

診察一人の時間を減らすしかないんですね。昔からいう2時間待ち3分診療って状態です。

ただし、そうもいかないのが現実です。

今日も元気ですね。薬出しておきますね。だけでは終わりません。

検査結果を説明して今後の予定をお話して、検査予定を組んだり、カルテを記載したり。

多くの医師がこの状況はまずいことは理解しています。
しかしながら大きな解決策がないのが現状になります。

以前ほかの先生の外来に

2時間も待たせるから2度と行かないと言って帰ってきたやった

武勇伝のように話している方がおりました。

お怒りの気持ちはもっともです。でも落ち着いたら冷静に考えてほしいです。

損をするのは誰なのかということを。

大病院を受診している患者さんにはそれなりの理由があります。

「その病院でしか診療が難しい」からです。

それを放棄して他病院に行くとなると10分で見てくれても診療としては60点で赤点ギリギリかもしれないし、なんなら30点もいかないかもしれない。

最初の病院で見てくれていれば10年後問題ないかもしれない。他病院だと3年後に他界しているかもしれない。

そんなことも可能性としてはありうるのです。

短気は損気といったところです。

2か月、3か月に1日くらい2時間くらい待っていただけませんでしょうか?

解決策

  • 早い時間を予約する。
  • 検査は別日に行う。
  • 早めに受診したい旨を伝える。
  • 他の病院を希望する

早い時間を予約する。

前の人が時間がかかればかかるだけ後の人は時間が遅れていきます。

と、くれば早い時間特に朝いちばんに予約を取れば比較的時間通りに診察がいくはずです。

ただし朝一番から、または外来開始前から救急患者対応などもありますので絶対ではないです。

検査は別日に行う

これは全員にいえる唯一の有効なことです。

例えばCTを取るとなると

  • 受付
    受付をする

  • 検査説明
    放射線技師や看護師が検査の流れや注意点を説明

  • 準備室
    着替えをしたり、金属を外したり
    造影剤を使用するときは点滴をします

  • 検査
    CTをとります
  • 終了
    着替えて終了

  • 画像転送
    取った画像を電子カルテに転送

  • 読影
    放射線科医が画像をみて診断
  • 外来
    外来担当医が画像をみて診断

受付~終了までは同じですが外来と別日にすると

画像転送~外来までは待たないで済みます。

放射線科医の読影は早くても10分ほど長ければ1時間程度かかることもあります。

採血なども結果がでるのには1時間ほどかかりますので

事前にやっておけば外来日は待ち時間が短くすることができます。

病気や状態によっては当日検査しかできないこともありますので、

外来医と相談してください。

もちろん2回来なくてはいけない、というデメリットはありますが間の待ち時間は減るのではないでしょうか。

早めに受診したい旨を伝える

これは医師にもよります。あとはその理由です。

時間かかるのはちょっと、だったり遊びにいくとかであれば難しいかと思います。

子どものお迎えとかあくまでもご自身の都合でないことが重要です。

外来事務の手腕であったり、診察している医師にもよりますが少し優先してやってくれる可能性があります。

あんまり毎回だとちょっとな、って感じではありますが。

あとは体調がよくないようであれば素直に申し上げましょう。

ベッドに横にしてもらえたり、早めに少しみて点滴などの治療が開始されたりします。

あまりにも悪い場合にはそのまま入院となってしまいますが。

他の病院を希望する

状態が安定しており、あとは薬を継続するだけという状態であれば

大病院である必要はないかと思います。

近所のクリニックへの受診を希望しましょう。

また有事の際には紹介してまた大病院に見てもらいましょう。

この際に他の大病院を希望するのはやめておいた方がいいです。

どこの病院も同じ規模であれば待ち時間も大きく変わらないかと思います。

まとめ

待ち時間というのは人生において無駄であることが多い時間です。

その時間を有意義に過ごすことができるのかは本人の意識によるものかと思います。

状況によっては受診後に入院や追加検査の可能性もあります。

待ち時間を短くする方法なども少し書きましたが、受診の日には時間に余裕をもってきていただけると助かります。

我々も必死で診療をしております。寛大なお気持ちお待ちいただけると幸いです。

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