副作用が怖いです

患者さん
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これは外来でのこと。

疾患があり、薬を使いましょうというときのお話。

副作用が怖いです

症例

この病気はおいておくと今は大丈夫でもこういったリスクがあります。

怖いですね。

必ずならない、というわけではなく可能性は減らすのでこの薬を使いましょう

ええ、でも副作用が怖いです。

副作用、デメリットがない薬というものはありません。

薬、毒に明確な違いはなくメリット>デメリットが薬、メリット<デメリットが毒になります。

抗がん剤などの一部の薬は副作用が強く出ることがあります。それは癌を治療するという大きなメリットがあるから使用しているのです。

薬も使いすぎれば毒になりますし、時には副作用が起こることもあります。

しかし、薬剤会社がさまざまな試験を行い販売までに至るまでの安全性が担保されたものが薬として販売、使用されています。

きちんと用法、用量を守っていれば怖くはありません。

例えば糖尿病の薬の一種での副作用はこういった記載があります。

5%以上1~5%未満1%未満頻度不明
皮膚発疹そう痒症
腎臓頻尿尿路感染、尿量増加、尿中ケトン体陽性鐐亮結石、夜間頻尿、夜間β2ミクログロブリン増加
消化器便秘、空腹下痢、腹痛
精神神経症めあい頭痛
生殖器性器感染陰部そう痒症
呼吸器上気道炎
その他尿中ケトン体増加、口渇倦怠感、体重減少

そうそう命取りになる副作用はありません。

副作用に対して糖尿病は放置していれば網膜症(最悪失明)、腎症(最悪透析)、末梢神経障害(最悪手足切断)など恐ろしいことが起こります。

どっちをとりますか?

何か行動を起こすということはなにかのリスクが伴うことが当然です。

飛行機に乗れば墜落する可能性はあるし、ご飯を食べれば詰まらせる・食中毒になる可能性はあるかと思います。

墜落するの怖いから飛行機乗らない、食中毒怖いからご飯食べない、なんてことはないですよね。

なぜ薬だけ恐れるのでしょうか。

解決策

  • 薬に対しての正しい知識をつける
  • とりあえず使ってみる
  • リスクを承知で使わない
薬に対しての正しい知識をつける

医師に聞くのが一番ですがすべての副作用を理解している医師はいません。

主だった副作用は理解しておりますので話を聞いておくことがいいです。

あとは薬をもらう薬剤師が詳しいはずです。

そしてあとは自分で調べること。

インターネットが普及した時代に調べることは容易です。

しかし、情報が多すぎるというのも問題であります。そして残念ながら正しい情報ではない可能性もあります。

薬剤情報を得るのにオススメはこのページ

KEGG MEDICUS

検索で薬剤情報を入力すれば全て見ることができます。

とりあえず使ってみる

使い始めたらその薬を飲み続けなくてはいけない、なんてことはありません。

まずは薬を使い始めてみることが大切かと思います。

上記でも記載しましたがアナフィラキシーを除いて取り返しのつかない合併症が起こることは限りなく0です。

アナフィラキシー

短時間で急激に前進に現れる重度のアレルギー反応のこと。

原因物質に接触してから数分~数時間で発症し全身の臓器に症状がでます。

最悪血圧が低下し死に至ることがあります。

なにか副作用がでるようであれば中止、薬剤変更をしましょう。

その際に必ず医師に相談しましょう。

症状が副作用なのかどうかは判断が難しいものがあります。

リスクを承知で使わない

もうこれは病院にはかかれません。

薬は使わずに治してくれというのは難しいです。

もちろん食事と運動をすれば治る病気もありますがそういった病気ばかりでもありません。

病気は治したいけど薬は飲みたくない

どこかに行きたいけど立ちたくない

と同義です。

もちろん薬を飲まない選択肢を選ぶことは構いませんが後悔してもそれは自己責任になります。

まとめ

人生は常にメリットとデメリットの隣り合わせであり選択を迫られます。

そんななかで薬を飲むか否かは比較的デメリットが小さい選択かと考えております。

それでも薬なんて飲まないなんて方は残念ながら病院という場所はオススメできません。

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