苦手な行動ランキング ー外来編ー

患者さん
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診察中に患者さんが行う苦手な行動があります。

これは私の個人的なランキングです。

ご本人に悪気はないのでしょうがその行動で距離ができる可能性がございます。

それでは早速見ていきましょう。

苦手な行動ランキング ー外来編ー

    1位                不機嫌な態度                
2位話を聞かない
3位質問に答えない
4位話しが長い
5位挨拶しない
6位いきなり話を始める
7位イヤホンをつけたまま
8位マスクをしない
9位足を組む
10位帽子をかぶったまま

1位 不機嫌な態度

今日はどうしましたか?

ああ?!どういたもこうしたもねえだろ。

肩が痛むんですか?

ちっ。。。そうだよ。

ったく紙にも書いてあるじゃねえか。

痛いのはわかります。最初からけんか腰の方など時々いますがなんでそんなに不機嫌なのでしょうか。

私たちはロボットではなく人間です。

空気を読めとは言いませんが、敵意だけは勘弁してほしいものです。

2位 話を聞かない

・・・ということを気を付けてくださいね

ウンウンウンウンウン、ソウナンデスネー

それではお大事にどうぞ。

ハイハイハイハイハイ

私の声、届いていましたでしょうか?

もちろん、すべてを完璧に覚えてほしいわけじゃありません。

でも、せめて“聞くふり”じゃなく、“聞く姿勢”は見せていただけるとありがたいのです。

3位 質問に答えない

この症状はいつからですか?

昔からときどきあるんですよ

・・・・いつからですか?

前あったのは2か月くらい前でそのときはすぐ良くなったんだけど、

今回治らないですよ。

質問に対して「それっぽいけど答えてない」返事が延々と続くと、問診は迷子になります。

話したいことがあるのは分かります。

でも、まずはシンプルに「いつから・どこが・どうなったか」だけでも教えていただけると、

診察は何倍も早く、そして正確になります。

4位 話がながい

今日はどうしました?

最初は3日前、いや4日前からだったかしら。いつもどおりおうちで朝6時に起きて散歩してたんです。毎日5000歩は歩くように決めているんです。

おうちに帰ってから一杯の白湯を飲んだんですよ。一回沸騰させて60℃くらいにさましたやつをね。その頃はなんかちょっとのどがひりひりして違和感があるかなぁと思っていたんです。

そのあとはテレビ見てゆっくり過ごしてたのよ。あ、その日の徹子の部屋がおもしろくてねぇ。

お昼におそうめんを食べたんですよ。体にいいと思ってショウガをいっぱい入れて食べたのよ。いっぱいっていってもね、一束も食べられないから2/3くらいなんだけどね。

うんうん。

(まだかな。。。)

話の流れは丁寧なのですが、「で、結局何がつらいのか」が一向に出てこない。

これをうまく止めて的確にこたえるように向けるのも技術ではあるのですがね。

途中で割り込むのも失礼かなと迷いながら、診察時間だけが無情に過ぎていきます。

我々医療者は、患者さんの話に耳を傾けるのも仕事ですが、

限られた時間の中で正確な判断をするためには、

まず「症状の概要」「経過」「今困っていること」が必要です。

5位 挨拶をしない

こんにちわ。

・・・

・・・血圧はかりますね。体調はいかがですか。

??別に変わらないですよ。

大学時代のある先輩で唯一のためになった教えが

「あいさつはちゃんとする」

それ以外はちょっとあれな先輩でしたが。。。

話はそれましたが非常に大切な教えかと思います。

案外それができない人が多いのですよね。うちの5歳の子供だってあいさつします。

「おはようございます」「こんにちわ」

それだけで、診察室の空気はぐっとやわらかくなります。

診察もスムーズに、対応も丁寧に、そしてお互いに気持ちよく過ごせます。

6位 いきなり話を始める

こんに・・

昨日から腰がいたくてよ

こんに・・

薬くれ

5位などと似ていますね。

診察室に入室して着席する前に要件を話す方がいます。

たしかに、症状を伝えることは大切です。

でももう少し落ち着いてお話をしましょう。

7位 イヤホンをつけたまま

イヤホンをしていても全く構いません。

でも、診察の間だけは外していただけると助かります。

最近は小さくて目立たないものも多いので、ぱっと見ではわからないこともあります。

いくら音楽がなっていないとはいっても

耳をふさいでいるのはコミュニケーションの妨げになりますので外してください。

話をする姿勢ではないですよね。

8位 マスクをしない

いつぞやの新型感染症流行時のように

四六時中マスクしておいてくださいとまでは言いません。

そこは自己責任かと思います。

でも病院ではマスクをしましょう。

病院は清潔であり、不潔であるところです。

自分が症状をもらうリスクもあれば、知らぬ間に誰かにうつしてしまうことだってあります。

せっかく病気を治しに来たのに、別の感染症をもらって帰るなんて、あまりに残念な話です。

9位 足を組む

足を組むこと自体はマナー違反ではありません。

身体のクセもあるでしょうし、リラックスの一つかもしれません。

でも、いきなりふんぞり返って足を組まれると、なんともいえない”支配者感”が漂ってくるんです。

ここは会議室でも面接会場でもなく、診察室

治す側と、治される側ではなく、一緒に健康を考える場所です。

「ちょっと協力的でいてくれると嬉しいな」くらいの気持ちで、医療者側は見ています。

10位 帽子をかぶったまま

帽子をかぶったまま診察を受ける方、たまにいらっしゃいます。

オシャレなのか、防寒なのか、防御なのか。

理由は様々かもしれません。

でも、帽子をかぶったままだと、表情が読めないんです。

「痛そう」「つらそう」「不安そう」

そんな微妙な顔のサインが見えないと、

診察の精度も、どうしても落ちてしまいます。

まとめ

今回は「苦手な患者さんの行動ランキング」という少々辛口なテーマでお届けしましたが、

決して誰かを非難したいわけではありません。

私たち医療者も、日々たくさんの患者さんと向き合いながら、

限られた時間の中で少しでも正確に、そして丁寧に診察を行いたいと思っています。

そのためには、ちょっとした気配りや協力がとても大切です。

どれも、「ちょっとだけ」気をつけていただければ、すぐに改善できることばかりです。

そしてその「ちょっと」が、診察の質を大きく変えるのです。

医師と患者は、敵でも上下関係でもなく、同じゴールを目指す仲間です。

「早く良くなりたい」「きちんと診てもらいたい」

その気持ちを共有できれば、自然と態度や言葉にも現れるはずです。

それではお大事にどうぞ

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