私の治療スタンス

雑記
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クリニックで仕事をするようになってから大学時代と比べて

たくさんの患者さんと接する機会が増えました。

いい患者さん、悪い患者さん

また来て欲しい患者さん、もう来てほしくない患者さん

できる限りいい患者さんになってもらい、また来て欲しいなと思う人が増えていただければと

このブログ記事を書いております。

過去の治療スタンス

大学時代は数少ない紹介された患者さんをなんとか自分が手術するために見ていました。

いま考えても間違ったことを伝えているわけでも手術適応を拡大しているわけでもありませんが

とにかく手術がしたかったためその考えに誘導するような説明を行っていたかと思います。

自分の考えに従え、という考えが強かったですかね。

現在の治療スタンス

クリニックになり手術はしなくなり、高血圧などの生活習慣病を見ることが多くなりました。

いくら説明しても全く理解できない言論で話ができない人も多数います。

申し訳ないのですがそういった人たちにまで時間をかけて説得する時間はないのです。

こちらとしてもストレスが溜まってしまいます。

よって

患者さん本人が

将来後悔しないように

と思いながら治療を行っております。

私たち医師は患者さんに病気にならない、治って幸せになってほしいと思っております。

でもさし伸ばした手を払ってくる人はご自身の責任で好きにしてくれればいいと思います。

と書くと冷たいように感じます。

当然きちんと事実はお伝えはしています。

「このままだと今は良くても将来なにか起こる可能性はあるよ」

そこまで説明して拒否するようであればもうこちらから言うことはないですね。

医療は医療であってあくまでも慈善事業ではありません。

「患者さんの親身になって医療を」という理念を見たことがありますが

こちらが親とするのであれば患者さんは子どもということになります。

きちんと親のいうことを聞いてくれないと成り立たないです。

「うるせぇ、くそばばぁ!」的な反抗期の子どもはもううちの子じゃありません。

一方だけが頑張るでは良い医療は築けないのです。

別の言い方をすれば患者満足度を上げるということです。

ある意味、病院というのは人気商売です。

  • 話を聞いてくれるからまた診てもらおう
  • 診断に優れているから困ったらいこう
  • よく説明してくれる
  • 人間味がある

医師に求められるのはこういった素養かと思います。

といっても患者さんの希望になんでもかんでも答えるといったことはしません。

融通はしますがその結果患者さんに不利益になる、保険・医療費のただただ負担になるだけ

といったことはお断りすることがあります。

まとめ

「自分の病気を理解しようとする」「こちらの説明を一度受け止めてくれる」患者さんには

自然とこちらも力が入りますし、診療の質も高まります。

これは綺麗事ではなく、医師も患者さんも対等な立場で、お互いに努力して成り立つものだと思うからです。

結局のところ、医療は人と人との信頼関係があって初めて成り立ちます。

医師にとって「いい患者さん」とは、決して従順な人ではなく、きちんと対話ができる人です。

そして私自身も「また会いたい」と思ってもらえる医師になっていきたいと思います。

なんかいまいちまとまりのない文章になってしまいました・・・

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