「点滴してくれ」点滴は“元気のもと”じゃない!医師が教える本当に必要なケースと不要なケース

患者さん
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こんにちわ、わさび大福です。

好きな時間は寝ているとき。最近は子どもがすり寄ってきます。

幸せな時と思いつつも睡眠時間は削れて行きます。

これはクリニック時代。

外来でのお話。

調子が悪いので点滴をしてほしかったけど断られた。

なぜ断られてしまったのかを解説していきます。

「点滴してくれ」

症例

わさび大福
わさび大福

こんにちわ。今日はどうしましたか?

昨日から熱が出てきて調子が悪くて。。。

わさび大福
わさび大福

それは辛いですね

だからちょっと点滴してください

元気をつけようかと

具合が悪いので点滴をして元気をつけようというわけですね。

必要ないです

昔から病院では点滴をするところでやると元気になるというイメージですね。

調子が悪ければとりあえず点滴。

でもこれ大間違いなんです。

  • 点滴は万能薬ではない
  • 水が飲めれば不要
  • 状態によっては悪化する

解説

点滴は万能薬ではない

私がよく使う開始液と呼ばれるソリタT1(500ml)の成分が以下になります

  • 塩化ナトリウム 2.07g
  • L-乳酸ナトリウム液 2.24g
  • ブドウ糖13.0g

になります。その結果カロリーが52kcalになります。

塩化ナトリウムは「塩」です。

日本人だと1日10g程度摂取していることが多いので大した量ではないです。

L-乳酸ナトリウム液は体の中の酸を調整する働きはあります。

52kcalというとキャンディーであれば2.5個クッキーであれば1枚程度です。

元気になる要素はありませんね。

点滴を使用するので大きな理由としては「水」や液体の「薬」を体にいれること。

気持ち悪くて水分が取れない、脱水になっているといったときには有効です。

点滴からしか入れることのできない薬を入れる、または急速に効果を出したいときも有効です。

発熱しているときは目に見えずに水分が失われていることが多いので

元気になった、と感じるのかもしれませんが気持ちの問題もあるかと思います。

水が飲めれば不要

上記のように点滴はほとんどが水分です。

なので基本的には水分がちゃんと取れているようであれば点滴は必要ないかと考えます。

病院で点滴をするよりもリラックスできる自宅で水分を取っていた方が体にいいかと思います。

ただ口から水分を取るのは点滴と比べて効率が悪いんです。

正常であれば水を飲んで吸収されていくのに30分程度かかります。

点滴して血管から入れれば当然ながら0秒です。

またこれは正常であればの話。腸炎、全身機能の低下などで吸収力は低下します。

水分の吸収量も低下するし、吸収スピードも低下します。

その時には点滴が有効となります。

状態によっては悪化する

人間の体は水分が多くを占めています。

脱水であればこの水分量が減っている、という状態になり点滴が有効というわけです。

では逆は?

溢水となり、体に水が溜まっていきます。

肺であれば肺水腫、皮下組織にたまれば浮腫となります。

俗にいう心不全という状態です。(正確にはちょっと違いますが)

心不全で倦怠感が出ている方もいらっしゃいます。

その時に点滴をするとどうなるか。より悪化します。

解決策

  • 自分の「つらさ」を伝える
  • 水分をしっかりとる
  • 冷たくされたからではない
自分の「つらさ」を伝える

だるい、元気がないでは点滴の必要性はありません。

水分がどれくらい取れていないか、食事が食べられているのか、など

具体的にお伝えいただけると点滴が必要かどうかより正確に判断できます。

水分をしっかりとる

水分が取れるのであればしっかりと水分を取ってください。

一度に大量に飲むと吐き気が出ることもありますので、

少量を頻回にとってください。

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下記の1 日当たり目安量を参考に、脱水状態に合わせて適宜増減してお飲みください。 ○人間(高齢者を含む):500 ~ 1000 mL/ 日、 医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、登録販売者の指導に従ってお飲みください。 食事療法の素材として適...

こういった経口補水液を使うのも有効です。

ただしスポーツドリンクは注意をしてください。

血糖が高いかたは糖尿病など悪化することもありますのでお気を付けください。

冷たくされたからではない

特に意地悪で点滴をしないわけではありません。

「あなたはまだ自分の力で回復できる」と判断したからになります。

体がしっかり機能していると判断しております。

納得いかないときは「なぜ不要なのか、どんな時に必要か」を聞いてください

まとめ

点滴は栄養剤や万能薬ではございません。

必要な人に必要な治療を行っていきます。

点滴にもリスクもあります。

点滴をしないのはまだまだ大丈夫だという判断です。

経過をみて厳しそうであれば再度受診をお願いします。

それではお大事にどうぞ。

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