こんにちわ、わさび大福です。
好きな季節は春。徐々に暖かくなり、お花も咲いてくる。
でも近年、春・秋が短い気がする。
これは大学時代
当直での救急外来でのお話。
急な発熱があり救急外来を受診。
大した検査をせずに帰宅となってしまった。
もっといろいろ検査をして欲しい。そう考えるお人へ。
医療者が何を考えているかが分かります。
「なんで診断がつかない」
症例

どうされました?

2時間前から発熱があって辛くて。。。

他の症状は何ありますか?

だるいくらいです

なるほど。風邪、、ですかね?本日は解熱剤で様子をみましょう。

え?診断つかないんですか?
もっと検査してくれませんか
急に熱も出てきて辛いですよね。不安ですよね。でも。。。
診断は難しいです
診断を付けて治療をするのが病院、救急外来の役割だろってなりますよね。
病院は診断を付けて治療するのが役割なのは半分正解。
救急外来も同じだろ、というのは
間違いなんです。
- 救急外来は緊急時にかかるところ
- 発熱の原因は無数にある
解説
救急外来は緊急時にかかるところ
一般の方が多く間違っているところはここになります。

日中仕事あったからかかれなかった
といってかかる人もいらっしゃいますが、これ医師の多くが憤慨していることなんです。
コンビニが24時間営業しているように病院だって24時間開いてはいます。
でも夜間は縮小営業、必要最低限になります。
24時間全力でやっていたら医療者が過労死します。
コンビニだって夜間揚げ物や肉まんやっていないところも多いですよね。
救急外来は緊急時にかかるところなんです
じゃあ緊急時ってどういうとき?ってどういうことっていうと
生命の存続の危機です
こちらの記事でも救急外来での出来事について解説していますので
よろしければどうぞ

自宅にいて明日の朝に手遅れにならないかどうか

しっかりと治療してほしい
各々の目的が違うのでトラブルにもなりやすいです。
今回のケースですと
発熱で受診すること自体は構わないかと思います。
診察上で他に大きな症状はなく積極的になにか危ない疾患を考える状態ではなさそうと判断されたのです。
発熱の原因は無数にある

唐突ですがここでクイズです。

これから料理をつくります。肉を使いますが何ができるでしょうか。
このクイズに正解できる人はいないでしょう。
診断は推理と同じです。
| 料理 | 例 | 病気 | 例 |
|---|---|---|---|
| 何の肉 | 豚肉 | 熱がいくつか | 39℃ |
| 肉以外の食材 | 小麦粉、パン粉、卵 | 他の症状は | 背中の痛み、排尿痛 |
| 調理方法 | 揚げる | 画像検査では | 腎臓周囲に炎症 |
| 調理時間 | 30分 | 熱はいつから | 1日前から |
| 調味料 | ソース | 採血検査 | WBC上昇 |
| その他 | 和食 | その他 | 尿混濁 |
豚肉をパン粉を付けてあげる和食。。。とんかつだ、と日本人ならば分かりますね。
でもここに和食の情報がなければカツレツかもしれない。
豚肉が分からなければチキンカツかもしれない。
「肉を使う」だけであればステーキかもしれないし、もしかしたらきんぴらごぼうかもしれない。
ステーキの時ときんぴらごぼうへの対応は違いますよね。
発熱も同様。発熱だけの情報だけだと何も分からないです。
闇雲に検査をするわけにもいかないです。
少し時間を空けることによっていろいろな症状が出てきてある程度目星がつくのです。
ちなみに上記の例は腎盂腎炎を想定として書いております。
こちらの記事ではクリニックではありますが診断の難しさについて説明していますので
合わせて読んでいただければと思います。
解決策
- #7119、病院に相談する
- 常備薬を準備しておく
- 日中に受診する
#7119、病院に相談する
7119-救急安心センター事業または夜間救急の病院にご相談ください。
もう少し7119が利用されてもいいと思うんですよね。
その際には「症状」「いつからか」「既往歴」「内服薬」などが聞かれますので
あらかじめ準備をしておきましょう。
常備薬を準備しておく

自分がなりやすい状態に対しての常備薬は準備しておくのがいいでしょう。
特に熱さまし、兼、痛み止めは準備しておいた方がよいでしょう。
元気なうちに薬局と相談し常備しておきます。
この時も「既往歴」普段の「内服薬」あとはあれば採血結果(検診結果)もあれば完璧です。
薬局薬剤師と相談するともっと必要になりそうな薬も教えてくれます。
この辺りは比較的使いやすい薬です。
日中に受診する
夜間に受診をすると選定医療費がかかることがあります。
病院によって異なりますが3000~10000円程度かかります。
これは診察料とは別であり、保険や丸福などは効きません。

また夜間には検査もある程度制限がかかってしまったり、
医師も全く専門でない疾患を見ている可能性もありますのでやはり受診は日中がいいと思います。
まとめ
病院24時間営業って便利そうですが日中とは大分違います。
医療は魔法ではありません。
限られた時間・情報・人員の中で「命の危険があるか」を判断します。
だからこそ、夜間救急は「必要なときに使う場所」であって「便利な診療所」ではないのです。
私たち医師も、不安な夜を乗り越えようとするあなたの気持ちに寄り添いたい。
お互いが少しでも理解し合える社会であれば、医療はもっとやさしくなります。
それではお大事にどうぞ。



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